ワールドカップロシア大会の予備登録メンバー35名が発表されましたね。しかし、メンバーの名前は公表されていません。この、予備登録メンバーの中から、5月30日(水)のガーナ戦を経て、5月31日(木)に23名の最終登録メンバーが決定になります。
現在発表されているのは、キリンチャレンジカップ2018(親善試合)のガーナ戦のメンバーですので、まず、ガーナ戦メンバーをさっそく見ていきましょう。
サッカーワールドカップメンバー35名発表
予備登録メンバーは、公表されていませんが、5月30日のガーナ戦のメンバー27名は発表されていますので、最終登録メンバー発表の1日前に行われるガーナ戦のメンバー27名は予備登録メンバー35名のうちの27名ということになります。
ワールドカップ最終登録メンバーは23名ですので、予備登録メンバー35名から12名は、落選になります。
ということは、ガーナ戦は、当落選上の選手にとって最後のアピールの場になる大事な試合となります。
W杯までのスケジュール
5/14(月) サッカーW杯 代表候補35名発表
5/18(金) キリンチャレンジカップ2018(親善試合)のガーナ戦に臨む日本代表メンバー27名発表
5/30(水) 親善試合 日本時間19:25VSガーナ代表
(日産スタジアム)
5/31(木) サッカーW杯 本戦メンバー決定23名発表
6/8(金) 親善試合 日本時間26:00VSスイス代表
(スタディオ・コルナレド/スイス)
6/12(火) 親善試合 日本時間22:05VSパラグアイ代表
(ティヴォリ・ノイ/オーストリア)
W杯ロシア大会
6/19(火)グループリーグ第1戦日本時間 21:00 vsコロンビア代表
(サランスク/ロシア)
6/24(日)グループリーグ第2戦 日本時間24:00 vsセネガル代表
(エカテリンブルク/ロシア)
6/28(木)グループリーグ第3戦 日本時間23:00 vsポーランド代表
(ヴォルゴグラード/ロシア)
ガーナ戦メンバー27名
■GK
川島永嗣(FCメス/フランス)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)■DF
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
昌子源(鹿島アントラーズ)
遠藤航(浦和レッズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)■MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
本田圭佑(パチューカ/メキシコ)
乾貴士(エイバル/スペイン)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
山口蛍(セレッソ大阪)
原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
大島僚太(川崎フロンターレ)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
井手口陽介(クルトゥラル・レオネサ/スペイン)■FW
岡崎慎司(レスター/イングランド)
大迫勇也(ケルン→ブレーメン/ドイツ)
武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)
浅野拓磨(シュトゥットガルト/ドイツ)
ガーナ戦の見どころ
- W杯の2戦目で戦う仮想セネガルを想定しています。身体能力高いアフリカの選手相手にどこまで戦えるのか。
- ハリルホジッチ監督から西野監督に代わり、西野監督の初戦になります。どの様な戦い方をするのか。誰を起用するのか。ハリルホジッチからは代表を見送られていた本田、香川、岡崎の仕上がりの具合も見どころですね。
- W杯前の国内最終戦の壮行試合にもなりますので、日産スタジアムの雰囲気、サポーターの興奮も上がると思われます。
以上から非常に重要な一戦となることは間違ないとでしょう。
西野新監督の経歴は?
マイアミの奇跡
西野監督と聞いて、まず、頭に浮かぶのは、やはり、「マイアミの奇跡」ではないでしょうか。1996年アトランタオリンピックU-23日本代表監督として、前園真聖、中田英寿や川口能活を擁し、予選リーグ初戦ブラジル五輪代表を1対0で勝利した試合です。
当時のブラジル代表は、23歳以下の選手としてロベルト・カルロス、ジュニーニョ・パウリスタ、フラビオ・コンセイソンといったすでにA代表で活躍している若手選手を揃え、さらに、オーバーエイジ枠に当時のA代表のレギュラーであるベベット、リバウド、アウダイールを加入させ、優勝候補の大本命と目されていたチーム相手への勝利です。
試合会場がマイアミのため、「マイアミの奇跡」と言われています。
ちなみ、2年後のワールドカップフランス大会で、この時の五輪代表をベースとしたブラジル代表は、決勝で、ジダン率いる地元フランスに決勝で敗れて準優勝で終わりました。
Jリーグ監督通算270勝 歴代1位
1998-2001:柏レイソル (67勝2引分40敗)
2002-2011:ガンバ大阪 (174勝67引分89敗)
2012:ヴィッセル神戸 (5勝6引分8敗)
2014-2015:名古屋グランパス(26勝16引分26敗)
通算:270勝91引分164敗
Jリーグ最優秀監督 2回
1998年に柏レイソルの監督に就任し、1999年にはナビスコカップ優勝に導き、2000年はタイトルこそ獲得出来なかったが、2ndステージは鹿島アントラーズと最後まで優勝争いを繰り広げ、2位というクラブ史上最高の成績を残し(年間獲得勝ち点は1位)、自身初となるJリーグ最優秀監督に選ばれています。
2002年よりガンバ大阪の監督に就任。Jリーグ開幕以降タイトルと無縁だったクラブを上位陣に押し上げ、就任4年目の2005年にG大阪と自身にとっても初となるJ1リーグ優勝を達成し(2005年J1最終節)、2度目のJリーグ最優秀監督賞を受賞しています。
AFCチャンピオンズリーグ制覇とアジア最優秀監督
アジアのクラブチームにとって最も権威のある大会であり、優勝チームにはFIFAクラブワールドカップへの出場権が与えられる大会の2008年大会、ガンバ大阪を率いて、ACL史上3クラブ目の不敗優勝と同時にアジア最優秀監督に選ばれています。(アウェー全勝での優勝はACL史上初)
その後、FIFAクラブワールドカップ2008準々決勝で日本人監督としてFIFA主催の公式大会で初勝利を挙げています。
ワールドカップに向けての戦い方は?
まさに、経歴を辿ると、日本代表監督として申し分ない実績ではないでしょうか。
もっと早くに日本代表監督を任せていればと思います。今回は就任からW杯まで、あまりにも時間が少ない。
もっと、西野監督には、チームを熟成する期間を与えて欲しかったと思います。しかし、泣いても笑ってW杯まで、親善試合はあと3試合。この親善試合の3試合で、西野監督のやりたいサッカーを見せてくれるのではないでしょうか。
今回のガーナ代表のメンバー選考で重視したのは「ポリバレント」。意味は、「複数のポジションをこなせる選手」。
スペシャリスト重視では無く、柔軟性重視の選考であるため、西野監督のW杯での戦術は、相手チームの特徴によって戦術を変えてくるスタイルではないでしょうか。
どちらにしても、W杯では、日本より上位のチームと対戦することになり、アジア予選の様に、日本相手に引いて守る相手はいません。日本相手には攻撃的に攻めてくると思われるので、カウンター重視の堅守速攻の戦術にならざるを得えないと思います。
より守備的になるのか、ショートカウンターを用いるのか。
前任のハリル監督が重視した、相手ゴールに近い、いわゆる高い位置でボールを奪い、手数をかけずに相手ゴールに迫る戦術。ハリルの頃は、余りにも縦重視の戦術でしたので、西野監督は、ハリルの戦術を踏襲しつつ、日本の特徴でもある速いパスワークを用いた戦術になるのではないでしょうか。
是非、今回のワールドカップでも、1次リーグを突破して、ロシアでの奇跡または、歓喜を呼び起こしてほしいものです。